チェーン店のせいで消費者の選択肢が消えていく?

一つの店舗が繁盛してたらどんどん店舗を増やしててその内チェーン店になる可能性がある。

うまくいけば別の州、別の国に拡大することになる。

これはその会社の商品やサービスを今まで購入できなかった人にとっては便利で嬉しいことかもしれないけど、それと同時に消費者の選択肢が減るのがデメリット。

例えば、車に乗って数時間走ったらそこの町の店も大体同じのが多くて「ここ本当に別の町?」って疑ちゃうくらい。大人気なスタバなどは世界で20000店を超えて本当にどこにでもある数。

遠く行くほどチェーン店のレストランの献立が変わる(日本のマックドナルドはアメリカのと全然違うらしい)にしてもこのままだとこのギャップもなくなっていくでしょう。国々の個性が薄まるなんて世界を旅する人としてはどう考えても悲しいことだ。

 なお、チェーン店が増えるにつれて個人経営の店が潰されていく。アメリカでは、急激に拡大してるネット通販のアマゾンに負けて潰れた本屋さんがたくさんあると言われてる。

 こんな環境で新しく開業をすることがさらに難しくなるのも残念。

まあ、ポジティブに考えれば技術の発達によってビジネスチャンスも広がるのではないでしょうか。

 

 

銀行の急増

僕が住む南フロリダではここ数年間、銀行が著しく増えてる。店が潰れたところに銀行が出来るというパターンが多いけど、空き地に銀行が建てられることもある。

新しい銀行なんかに全く興味がないことは別にして、こんな銀行の急増はなんとなく悪い予感がする。

第一、十年前のここに比べて人口はそれほど増えてるはずがないし、最近アメリカの景気がいいとしても銀行に預けるお金もそんなに増えてると思えない。実店舗がないインターネットの銀行が多い今では尚更可笑しい

銀行というのは本来、預かったお金を貸し出しする仕組みだから銀行が増えると借金も同時に増えるということになりかねない。逆に不況を引き起こす要因になるんじゃないかなという不安もある。

預けるお金の量は変わらず、銀行の数だけが増えてるという可能性もある。最近の銀行は高い金利、便利さ(長い営業時間とか)、安い手数料、他のサービスとかいろんな方法で競争して客を引き寄せるように努力をしています。

僕は経済の専門家じゃないから銀行が経済に及ぼす影響がいいのか悪いのかよく分からないけど、どうでもいい銀行ばっかり増えて、大好きな書店がどんどん潰れていくという寂しい時代になってる気がする。

 

 

 

 

 

 

 

ワインの達人と騙されやすい人間

数十年経験を積んでスキルと知識を磨いてなければできない仕事はとても尊重する。そういう専門の達人を一般の人と比べて何が違うかを研究することもとても興味深いと思うし。

ただ、そういう仕事を誰でも出来るって分かったらすごくがっかりする。

僕はワインにそれほど詳しくないが、基本的な事は大体分かる。大雑把に言うと、ワインには色々な種類があって、値段は一応美味しければ美味しいほど高いということになってる。珍しいワイン(数が少ないワイン)も古いワインも美味しければ評価されててそれだけの値段がつく。

だけど、10ドルのワインと1000ドルのワインの味は本当に違うのだろうか。

ワインの専門家に聞くと、それぞれのワインの歴史、作り方、そして味のことを詳しく熱く語ってくれるでしょう。高価なワインを買って飲む人もたくさんいる。

しかし、ワインの研究を調べてみると驚くことが多い。

 たとえば、2012のワインのブラインド試飲では$650のワインと超やすもののワインを飲み比べて評価していただいたところ、味はほとんど区別できないという結果になった。

他の研究では二本のワイン(赤ワインと白ワイン)をワインの達人54人に飲み比べて頂いたんだけど、「赤ワインだけはフルーツの風味がある」という感想が多かった。しかし本当は赤ワインと白ワインは同じ便のもので、着色で色が変わっただけ。こういう研究は他にも色々ある。

これを知ったらワインのことを疑って、ワイン業界は詐欺なんだと思えるようになるかもしれない。僕は研究を全部読んでないから確実なことは何とも言えないが本当だったら世界中のワインのファンがだまされてることになる。結局ワインの生産者と評論家だけが得してる。本当に信じられない。

まあ、本当だとしても、ワインを作ってる人たちは別にわざと人をだましてると思わないけどね。ある意味で自分自信もだまされてる。

こういう現象はワインの評価に限らず、他の分野にも当てはまると思う。この前の記事で取り上げたスポーツの解説も何となく関連してる気がする。

これは正に、人間がどれだけ影響受けやすくて、どれだけ感情に左右されるかという証拠である。人間はあくまでもロボットと違って論理的な思考が苦手。

 

 

参考文献 (英語):

10 Facts That Prove Wine Experts Are Completely Clueless

The Price of Wine